拝観のご案内
久光院では、本堂をご拝観頂けます。 どなたでもお気軽にご見学、お参りいただけます。寺務所までお声掛け下さい。 また、事前にご連絡をいただければ、僧侶がご案内いたします。尚、ご拝観に際しての拝観料はいただいておりません。

本堂の風景

本堂では、右手に胎蔵界曼荼羅、左手に金剛界曼荼羅の絵図をお祀りし、この2対によって両界曼荼羅と言われる仏教の世界観を表しています。

久光院の御本尊である弥勒菩薩像と弘法大師像をお祀りし、その頭上は金色に輝く天蓋で飾っています。

さらにその両側には金剛界大日と胎蔵界大日という2対の大日如来像を配置するなど、立体曼荼羅ともいえる世界が広がっています。


ご法事や行事の際にはぜひ、自分の心を見つめる機会として、曼荼羅や諸仏像の前で静かに手を合わせてみてください。

阿閦如来(あしゅくにょらい)

令和5年の節分より新たに阿閦如来さまが、久光院の本堂にて開眼されました。

阿閦如来さまは、東方の浄土の白蓮華の上に座しておられ、悪魔や煩悩を打ち砕き、私たちの純粋な心、清らかな心を御示しになる仏様です。 右手は膝を覆い、地面に触れようとしています。これは、お釈迦様が悪魔との戦いのとき、地面に触れて神様を出現されたことに由来します。                                    また七回忌のご本尊でもあります。




本尊弥勒菩薩像(ほんぞんみろくぼさつぞう)
降三世明王像
(ごうざんぜみょうおうぞう)

真言宗では、故人を西方極楽浄土ではなく、弥勒菩薩の浄土である“弥勒浄土”へ導くことが葬送儀礼の精神です。

そのため久光院では鎌倉期作弥勒菩薩像を御本尊としています。

その隣にあるのは、過去、現在、未来の煩悩を取り除くと言われる降三世明王像です。

弘法大師像(こうぼうだいしぞう)

唐から密教をもたらした、真言宗の開祖である弘法大師。誰もが知っている平安時代初期の高僧である弘法大師の像を中央奥の弥勒菩薩前面に配置しています。

これは釈迦入滅56億7000万年後に、弥勒菩薩とともに弘法大師が復活するという言い伝えに基づいています。

如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ)

如意輪観音様は、私たちの願いをその意の如く(願いごとのままに)叶えてくださる仏様。右手に持っているのが、如意宝珠、願いごとを叶えて下さる宝の珠です。

そして左の下の手には蓮華のつぼみ。蓮華の花は黒い泥水の中から綺麗な花を咲かせます。私たちも常日頃から綺麗な花のようなこころを持っていたいものです。


愛染明王(あいぜんみょうおう)

仏教の仏様にも「愛のキューピット」がいらっしゃるのを御存じですか?

愛の炎で身体まで真っ赤に燃えて、手にはハートを射るための弓矢を持っています。

ただこの愛染明王さまのご真言は、長くて唱え方も独特です。     愛染明王さまにお願いをしたい方は、お寺の人に唱え方を聞いて下さい。    ご一緒に唱えましょう!

釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)
阿弥陀聖衆来迎図(あみだしょうじゅらいごうず)

釈迦が弟子たちに見守られて、80歳で北を枕に息を引き取られたお釈迦様の等身大の像。

その後ろには阿弥陀様が25の菩薩を従えてお釈迦様を極楽浄土へ迎えに来る様子を描いています。

千手千眼観音(せんじゅせんがんかんのん)

千の手と眼によって、どんな人でも漏らさず救済する観音様の広大無限の慈悲の心を表した観音様。

久光院の千手千眼観音のように、千本以上の手を持つ像は国内でも非常に貴重です(実際には1042本)。また、掌に目があることも特徴の一つとなっています。

聖観音像(しょうかんのんぞう)

今から千年以上前の藤原期作と言われる、久光院の仏像の中で最も歴史のある聖観音像。千手観音や十一面観音など、さまざまな姿に身を変えて救いの手を差し伸べると言われています。

ぜひ間近でご覧いただき、積み重ねた歳月の奥深さをご堪能ください。


 

十二神将(じゅうにしんしょう)

十二神将は、仏様を信仰する者を守護する仏尊です。         法要などの時に本堂に至る階段の下で、凛々しく清々しいお姿で、皆様の邪気を払い、私達をも清々しい気持ちにして下さいます。